2021年12月18日 BizCafeよっかいち
2022年01月12日
■テーマ
『「好き」×「出来ること」
~経験と技術と分析で、ユニークで優れたブランドを目指す~』
開催日 2021年12月18日(土) 10:00~12:30
■講師
ナリーズ株式会社
代表取締役 堀口朋徳(ほりぐち・ともなり)氏
代表取締役 堀口佳徳(ほりぐち・よしなり)氏
■講師プロフィール
三重県津市出身
兄・朋徳は東京のエンジニアリング会社に就職し、自動車メーカーでの設計・生産技術・コンサルティング業務を行う。
弟・佳徳は兄と同じエンジニアリング会社に転職し、自動車メーカーでの設計業務を行い、その後SI系商社に転職、前職経験を活かして製造業とデザイン関連企業を対象にソフト販売やコンサルティング業務を行う。
自分達のスキルを活かせ尚且つやりたい仕事をする為、ナリーズ株式会社を設立し、ゴルフブランドGOLDILOCKSを立ち上げる。
今までに無かった機能と美観を両立したパターを軸にブランド展開。
同パターは提携するゴルフクラブレンタルサービス「クラブステーション」にて、1製品のみで複数の製品を扱う国内・海外ゴルフブランド全てを抑えてパター部門レンタル数月間一位を獲得。(※ナリーズ1製品に対して、大手ブランド凡そ100製品の総レンタル数の比較)ゴルフ業界ではメーカーから卸を経由して、小売店に卸される商流が一般的な中、ナリーズ株式会社はコストカットとWEB注文から手元に届くまでのブランド体験を重視したD2Cをメインに展開。
ゴルフ業界には地酒ならぬ地クラブという言葉がありますが、地クラブ(地元だけ)で終わらない皆に愛されるメーカー目指し前進。
就職するも、このまま会社員として仕事を続ける事に違和感を感じていらっしゃったお二人。比較して「優れたもの」よりも、何とも似ていない「飛びぬけたもの」をつくりたい。
自分たちにできる事は何かを考えた時、会社員時代に培ったモノづくりの技術と経験、共に好きな事(ゴルフ)が繋がり起業。ブラント設立に至った経緯には冷静な分析や客観的な視点による取捨選択があります。ご兄弟による製造業での起業体験と、ブランドのこれからの展望についてお話いただきました。
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今月のBizCafeよっかいちは、長年開催してきた中でも初のご兄弟お二人でのご登壇。
なぜ、製造業だったのか、ゴルフ製品(主にパター)だったのか、を起業に至った経緯からお話しいただきました。
ご両親が自営業だったことから、初めから起業は選択肢としてあり、“自分の好きな仕事がしたい” “仕事を通して成長を実感したい”と強く思っていたお二人は、どのような事業なら起業できるかと「自分たちにできる事」を考えるようになったとのこと。
「仕事へのキモチ」「好きな事」「出来る事」を考えた時に、3つとも同じ熱量ではないが、その中でも3つ全て重なったものが“ゴルフ事業”であったことで、ゴルフ事業で開業を決意。
起業の後、ブランドの競争力を高める為の取捨選択について詳しくお話しいただきました。
✓どのようにデザインや設計を行う?
✓製造は?
✓組立ては?
✓売り方は?
この4つを一つ一つ分析し、競争力の確認をし、ブランドの強みを確立させていったとのこと。
起業して商品を販売し始め、2年、
まだまだ認知度アップもこれからという今、商品開発や広報への工夫も。
高価格帯のパターを主力商品として開発しているが、優れた他にない商品さえ造れば、こだわりのあるマニアにこそ目にとめてもらえる。そんな方に先ずは認知してもらうために、「自社ブランドらしいもの」を追求し、手に取りやすい練習器具やゴルフアクセサリーも開発。
現在はアプリケーションと連動したパターマットを開発し、クラウドファンディングをスタート。
クラウドファンディングをスタートさせた経緯として、
✓集客力は?
✓話題性は?
✓実際の売れ行きは?
今後の事業を進めるにあたって図るもの一つとして開始したとのこと。
堀口様は起業する前から今まで、常に冷静に自分の出来る事、今後の事業計画など、お二人で見つめなおし分析することを繰り返し現在も発展し続けていることがお話の中で伝わってきました。
BizCafeよっかいち恒例の交流会は、久しぶりのリアルでの交流!とてもお話が弾みました。
講師の方への具体的に掘り下げた質問や、参加者様の起業体験や事業の拡げ方、柔軟な思考についてなど一人ひとりの意見や思いなどお話しし交流頂き濃い内容に。
異業種からの意見にひらめきを感じるなどの嬉しいお声もたくさんあり、とても充実した交流会となりました。
BizCafeは “ノウハウ”もありますが、起業の先輩などからの実際の経験談を通じて、同じ起業を目指す方や、いろいろな業種の方、起業を支援する方などの交流の場となることを大事にしています。
いろいろな背景や業種を持つ参加者の中から、もっと詳しく聞いてみたい方、信頼できる相談相手などが見つかるかも。そんな交流がオンラインでもできるよう工夫をしていきます。
次回もお楽しみに。