2020年1月18日BizCafeよっかいち
2020年02月03日
■テーマ
「政策金融の概要と利用のポイント
~金融機関から見た創業計画書の重要性と作成のポイント~」
開催日 2020年1月18日(土) 10:00~12:30
■講師
株式会社日本政策金融公庫
四日市支店 国民生活事業
融資第二課長 谷口勝秀(たにぐち かつひで)氏
■講師プロフィール
1974年福岡県生まれ
1997年に国民金融公庫の長崎支店に入庫、2001年から神戸支店、
2006年から宮崎支店において融資の周知・相談・審査を担当、組織
の統合により2008年から日本政策金融公庫に所属、2011年南近
畿地区統轄室において各支店と本部との仲介部門を担当、2015年か
ら久留米支店の融資第一課長を経て、2018年から現職、融資制度の
周知活動や種々の支援機関との連携を担当している。地域経済の活性化
に貢献したいとの思いで、創業支援も含めた小規模事業者への融資に取
組みつつ、事業承継支援、ソーシャルビジネス支援、海外展開支援にも
取組んでいる。
全国転勤の職場だが、近畿と九州の支店に赴任し、東海地方に赴任する
のは初めて。赴任した各地において、融資先の飲食店を訪ね、旨い料理
と旨い酒を楽しんでいる。
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1/18(土)のビズカフェは、
株式会社日本政策金融公庫
四日市支店 国民生活事業
融資第二課長 谷口勝秀(たにぐち かつひで)氏をお迎えし、
「政策金融の概要と利用のポイント
~金融機関から見た創業計画書の重要性と作成のポイント~」
というテーマでお話いただきました。
起業や事業継続のための資金計画、融資される専門家からの視点で重要視
されている事や、起業の「資金」にまつわるあれこれに関するお話です。
まず、創業者を取り巻く状況について
家業、企業、個業と大きく分けて3つの事業形態があるなか、
小規模でもやりがいや働き方にこだわりたいという理由から
最近では"個業"によって自己実現を目指す方が増えているそうです。
配布資料の実態調査では
働く時間の長さへのこだわり以上に仕事のやりがいを感じている方が多く
創業の総合的な満足度も高いようです。
続いて、創業計画書の重要性について
配布資料に加え創業計画書もご用意いただいてのご説明。
計画書は「形式」ではなく「中身」が重要
創業スタートのための形式を取り繕った計画書ではなく、
先を見据えた中身ある計画書こそが事業の長期継続に繋がるため、
相談の際は等身大の現状を話すほうがよいとのこと。
創業計画書作成のポイントは
「小さく生んで大きく育てること」
準備の度合いが創業後の業績を左右しますが、実際は計画通りにはいかないことも。
例えば飲食店の場合、開店前予想していた客層と異なると席の配置やメニューなどの
サービス内容やコンセプトを変える必要が出てきます。
実際のニーズに合わせて事業を柔軟に変化させるためには、最初にイメージを固めすぎず
発生し得る問題も含めた計画書の作成が理想的なのかもしれません。
意外にも銀行からの講師をお迎えするのが初めてだったBizCafeよっかいちでしたが、
実例など含めつつとてもわかりやすくご説明いただきました。
普段から自治体や支援機関などが開催される創業関係のイベントやセミナーなどに招かれ
ご説明されることも多いそうですが、今回のように融資や事業計画の相談を
受ける側からの視点で深掘りしてお話される機会はほとんどなかったそう。
学生起業をされた方や、女性起業家、フリーランスの方など
今回も多種多様な方にご参加いただき、交流会も活発でした。